ゲームのレンタル、事業凍結へ
コーエーネットが主体となって運営を始めていたゲームのレンタル制度、「レンタネット」ですが、2月末でそのサービスを終了する事となりました。
一応、位置づけとしては試験的運用という事で、本格稼働を当面の間、凍結するという事になるそうです。
終了予定日は2月28日となります。
「ああ、やっぱり」
業界内からはこの様な声があがっています。
ゲーム業界内では誰しもがうまくいかないと思っていたゲームのレンタル制度ですが、やっぱりうまくいきませんでした。
色々問題点はあるかと思うのですが、ざっと例を出してみますと・・・。
1:レンタル対象になっているゲームの種類が少なすぎる
2:レンタル代金が高額
3:知名度の低さ
4:取扱店の少なさ
ざっと見てみてもこれだけあります。
特に1、2は致命的だったのではないでしょうか。
こちらのレンタル対応ソフト一覧を見ても・・・。
各社の主力級タイトルは不在で、BESTになっている物、発売がかなり前の物ばかりという印象です。
レンタネット開始直後はある程度新しいタイトルとして出ていたのかもしれませんが、その後追加がほとんどされなかったのではないでしょうか。
唯一、コーエーネットの親会社であるコーエーのタイトルのみ順次追加されていったように思えます。
また値段に関しても発売後、1ヶ月~3ヶ月のソフトは4泊5日で¥2700~¥2800という設定だそうです。
1ヶ月単位でも借りられるそうですが、¥5000前後の値段という事です。
これなら新品で買って、中古ショップへ売った方がいいと考える方が多いのではないでしょうか。
あまりにもメーカー主導で「ゲームのレンタル事業を成功させる為には」という前提で価格設定がされていたように思います。
もう少しユーザの意見を取り入れる余裕があれば結果は違っていたかもしれません。
2007年には1000店舗での展開を目指すという発表会での予定も今となっては寂しい限りです。
映画のように2時間で終わるというものがゲームにはありません。
ゲームのレンタルはなかなか難しいのではないでしょうか。